お葬式知識

会葬・弔問についての基礎知識についてを掲載しました。時代の変化によって変わっていきますので参考資料で活用していただきたいと思います。

<訃報を受けたら>

 故人との親交の深さによって、訃報を受けた後の対応は違ってきます。
 近親者や親しい友人の場合には、すぐに弔問に駆けつけます。まだ香典は必要ありませんし、服装も平服でかまいません。日頃からごく親しく近所づきあいをしている人も弔問に訪れ、お手伝いを申し出るとよいでしょう。
 しかし、仕事関係のおつきあいや、普通の知人・友人の場合は、急な弔問は避けたほうがよいでしょう。遺族はこれからの準備でとても忙しいはずです。
 また、近所の方の場合はできる限りその地域の慣習に従うことも大切になってきます。職場関係の場合は、会社の慣例に従いましょう。


●ご遺体との対面
 ご遺体との対面は、遺族からすすめられない限り控えるのが礼儀です。
 自分から「故人の顔を見たい」と申し出たり、顔に掛けてある白い布をはずしたりするのは不謹慎な振る舞いです。

<供花・供物の贈り方>

 葬儀場や祭壇に飾られる供花や供物は、故人の近親者や、故人とごく親しかった友人、それに会社や団体で贈るのが普通です。一般の会葬者が贈ることはあまりありません。
 いずれにしても、贈る前に喪家に伝えておく必要があります。供花や供物を飾るスペースを調整しなければなりませんし、供花や供物を辞退されるケースもあります。


●供花(生花・花環)の贈り方
 供花には生花と花環があります。花環は場所の問題などから、飾らない場合も増えていますので注意が必要です。
 生花は、飾られた時の色合いや花の種類などを考えて全体を調整する必要があります。そのため、贈ってくれる人のリストを喪家でまとめ、葬儀社に一括して依頼する場合が多いようです。また、葬儀の祭壇を生花にする場合には、供花の費用をまとめて生花祭壇の費用にあてることも増えています。

●供物の贈り方
 供物には線香やローソク、篭盛りの果物などがあります。白い紙で包んで黒白の水引をかけて贈るのが基本ですが、物によって違ってきます。葬儀社に任せれば問題ありません。

<参列の服装>

 一般会葬者の葬儀・告別式の服装は、略式喪服です。
 男性の場合は、ブラックスーツかダークスーツ。白のワイシャツに黒のネクタイ、そして黒の靴下に、光沢がなくシンプルな黒の靴。
 女性の場合は、黒や濃紺などの地味なワンピースかスーツ。靴は光沢のない地味なもの。アクセサリーも目立つものは避けます。和装の場合は、地味な色無地の三つ紋か一つ紋で、半襟は白。帯は黒無地で、帯締めは黒の平打ひもは組みひも。足袋は白、草履は黒となります。

<香典について>

 香典は、もともと弔問者が持参したお香を霊前で焚いて供養したことに由来します。その慣習が「葬儀費用の足しにして下さい」という意味で現金を包むように変わりました。

●香典の表書き

■仏式の場合
 御霊の前に供えるという意味で、「御霊前」と書くことが多いです。浄土真宗では「御仏前」と書きます。他に「御香典」「御香料」「御香華料」「御供料」「御弔料」と書くこともあります。

■神式の場合
 「御玉串料」「御霊前」「御榊料」「御神饌料」「御供料」などと書く場合が多いです。

■キリスト教式の場合
 「献花料」「御花料」などと書きます。カトリックの場合は「御ミサ料」と書く場合もあります。

●香典の金額

 香典は包む人の気持ちですから金額に決まりはありません。しかし一般的には、近親者や故人と特に親しい友人・知人、社会的立場が上の人は多めに包むことが多いようです。


<通夜式への参列>

 通夜とは、もともと夜通しでご遺体を守る意味で、遺族や近親者だけで行いました。今では、一般会葬者も故人に最後のお別れをする儀式として通夜式に参列することが多くなりました。葬儀に参列できない場合は通夜に香典を持参します。

●通夜の服装
 喪服で通夜に行くのは「準備していたようで失礼」と言われてきました。通夜は地味な平服で行き、喪服は葬儀の時に着るのが本来の礼儀です。しかし、現在では仕事の都合などで葬儀に参列できないため、通夜で最後のお別れをする人も増えています。このような場合には喪服を着て参列しても良いでしょう。

●通夜式参列の注意点
 通夜の席順は、あらかじめ決められている人を除き、一般会葬者は式場に到着した順に前の方からつめて座るのが原則です。
 通夜ぶるまいは、すすめられたら一口でも箸をつけるのが礼儀です。しかし、遺族は葬儀・告別式の準備もありますので、あまり長居は禁物です。ほどよい頃合で、喪主に挨拶してから退席します。


<葬儀・告別式への参列>

 仏教の葬儀は、故人が成仏できるように行う儀式で、僧侶によって引導と読経が執り行われます。神道の場合は、葬儀祭または神葬祭と言い、故人を神として祀るための儀式になります。キリスト教では、故人を神にゆだね、神を讃える祈りが中心になります。
 告別式は、故人と親しかった人やお世話になった人が、お別れをする儀式です。仏式では会葬者のお焼香、神式では玉串奉奠、キリスト教式では献花が、告別式の中心になります。告別式は、葬儀に引き続いて行われるのが普通です。

●葬儀・告別式参列の注意点
 まず、葬儀は厳粛な儀式であるということを常に念頭に置きましょう。式場に着いたら、お悔やみを述べて、受付に香典を渡し、記帳します。式場へ入ったら私語は慎まなければなりません。順番がきたらすみやかに焼香を行います。一般会葬者は、最後に霊柩車が火葬場へ向かうのを見送るのが礼儀です。


<焼香の作法(仏式葬儀)>

遺族と僧侶に一礼して焼香台の前に進みます。
次に遺影に一礼します。

お香を静かに、香炉にくべます。お香の回数は宗派によって違いますが、会葬者が多い場合には、1回ですませることが多くなっています。

親指・人差指・中指でお香をつまみます。お香を額のところで、おしいただきます。※浄土真宗では、おしいただきません。

遺影に向かって、合掌礼拝します。親指・人差指・中指でお香をつまみます。

お香を額のところで、おしいただきます。

※浄土真宗では、おしいただきません。


●焼香について
焼香は、自分の身と心を清浄にして、故人の成仏を祈念するものです。
一般会葬者の焼香は、遺族・親族の後に行います。自分の順番がきたら、すみやかに焼香台へ向かいます。心を込めて焼香するのはとても大切なことですが、後がつかえないように、なるべく早めにすませる気配りも大事です。

<手水・玉串奉奠の作法(神式葬儀)>

<献花の作法(キリスト教式葬儀)>

<弔辞を頼まれたら>

 弔辞は、故人と親しかったと思われる人を、遺族が選んで依頼することが多いです。弔辞を頼まれたら、特別な事情がない限り引き受けるのが礼儀です。

●一般的な弔辞の構成
 弔辞作成にあたって、基本的な構成を紹介しますので参考にして下さい。
①最初に、自分が訃報を受けた時の気持ちなどを述べながら、故人を悼みます。
②生前の思い出、自分との関係などを述べます。
③故人の功績や人柄などを讃えます。
④故人から教えられたことを守って頑張っていきたい、など決意を述べます。
⑤遺族へのなぐさめ、励ましなどを述べ、最後に冥福を祈って結びとします。

●弔辞作成の注意点
 故人をほめ讃えるのは良いのですが、あまり大げさにならないようにします。飾った言葉よりも、自分の言葉で述べたほうが気持ちが伝わります。あまり長い弔辞はやめ、だいたい3分くらいの長さを目安にまとめるべきでしょう。
 弔辞は故人に贈る言葉ですが、遺族をなぐさめ、励ます意味もあります。自己満足にならず、気持ちのこもったあたたかい弔辞にしたいものです。

<参列できない場合>

 本来なら参列すべきところ、事情によって参列できないことがあるかもしれません。この場合は弔電を打って、後日弔問に伺うのが一般的です。

 

●参列できないケースと対応
 ■病気や高齢で参列できない場合
 ■海外出張など遠方にいて参列できない場合
 この2つのケースの場合は代理人を立てて参列するのが基本です。代理人を立てない場合は、本人か家族が弔電を打ち、香典は現金書留で送ります。その後、本人がお悔やみの手紙を送っても良いです。そして、もし可能であれば、後日、本人が弔問に伺いましょう。
 ■亡くなったことを知らなくて参列できなかった場合
 亡くなったことを知った時点で、電話か手紙でお悔やみを述べます。そして先方の都合を聞いたうえで弔問に伺うと良いでしょう。
 ■身内の慶事と重なった場合
 結婚式など身内の慶事と重なった場合には、参列ををひかえ弔電を打ちます。

●弔電の打ち方
 弔電の宛名は喪主になります。喪主の名前がわからない場合には、故人の名前に「ご遺族様」とつけます。文面は、NTTなどの文例を利用するのが良いでしょう。

<葬儀後の法要・年忌法要早見表>

 仏教では亡くなってから四十九日までを忌中として、この間に追善法要を営みます。亡くなって7日目に営むのが初七日法要ですが、現在では葬儀当日に行うことが多くなっています。忌中の最後の日を満中陰と呼び、この日に忌明法要(四十九日法要)を営みます。
 その後は、亡くなったのと同じ月日(祥月命日)に年忌法要を営みます。亡くなった翌年に一周忌、さらにその翌年にこれから3年めをむかえるという意味で行う三回忌、次は七回忌と続きます。年忌法要は百回忌までありますが、三十三回忌で打ち切ることが多いようです。